北の「属国化」をもくろむ中国の準備と不安

執筆者:藤田洋毅 2007年3月号
タグ: 中国 毛沢東

もはや北朝鮮との連帯意識はさっぱりと消えた。だが、南北統一などされたらかなわない――。さて中国は何を目指す?「時間稼ぎしているのは北だけでしょうか。ことここに到って、中国にとっても、時間はとても大切になりました」。中国国務院の幹部が、北朝鮮の核問題をめぐる六カ国協議について漏らした。「表向き協議の前面に立つのは米朝。だが、いまや実際の主役は、北東アジアの近未来図をめぐってしのぎを削る中米です」と幹部は続け、「北は中国の完全な属国だと米国が認めるまで、問題は永遠に解決しない」と言い切った。「完全な属国」とは何か。幹部はいう。「中国が北の経済の生殺与奪の権を握り実質的に植民地化する。米国が中国の北経営について提案する権限は残すが、拒否権はもたせない。中国は可能な限り米国の希望に耳を傾けると約束するが、縛られない」状態を指すと。

カテゴリ: 国際
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池内恵の中東通信

池内恵(いけうちさとし 東京大学教授)が、中東情勢とイスラーム教やその思想について日々少しずつ解説します。

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