介護士受け入れを初手から潰す愚の構図

執筆者:出井康博 2008年7月号
エリア: アジア

 五月二十二日、厚生労働省傘下の社団法人「国際厚生事業団(JICWELS)」が東京都内で開いたインドネシア人介護士・看護師の受け入れ説明会。気温三十度近い陽気のなか、介護士の部には定員の百八十人を大きく上回る約三百人の介護施設関係者が詰めかけた。看護師の部、さらには翌日、大阪に場所を移した説明会も同様の盛況で、受け入れに対する関心の高さがうかがえた。 しかし、JICWELSによる説明が進むにつれ期待は落胆へと変わっていく。冷房の効いていない会場では、汗をかきながら居眠りする姿が目立った。そして説明会が終わり、帰路についた参加者からは、憤怒に満ちた本音が次々と飛び出した。

カテゴリ: 政治
フォーサイト最新記事のお知らせを受け取れます。
この記事をSNSにシェアする
執筆者プロフィール
出井康博 1965年、岡山県生れ。ジャーナリスト。早稲田大学政治経済学部卒。英字紙『日経ウィークリー』記者、米国黒人問題専門のシンクタンク「政治経済研究ジョイント・センター」(ワシントンDC)を経てフリーに。著書に、本サイト連載を大幅加筆した『ルポ ニッポン絶望工場」(講談社+α新書)、『長寿大国の虚構 外国人介護士の現場を追う』(新潮社)、『松下政経塾とは何か』(新潮新書)など。最新刊は『移民クライシス 偽装留学生、奴隷労働の最前線』(角川新書)
キャンペーンお申し込み
フォーサイトのお申し込み
  • 24時間
  • 1週間
  • f
back to top