米「アフガニスタン新戦略」を“傍観”した欧州

「第二のベトナム」にしないため、何とか「出口」を探そうとするアメリカ。だが、初訪欧のオバマ大統領は“控え目”に終始して……。[ストラスブール発]「米国は、単独では世界が抱える問題に対処できない。逆に欧州にとっても米国の存在は不可欠だ」 オバマ米大統領にとり、外交舞台への本格デビューとなった欧州・トルコ初歴訪(三月三十一日―四月七日)は、「聞き、学び、(世界を)リードする」を謳い文句に、ブッシュ前政権がイラク戦争などで振りまいた「単独行動主義」のイメージの解消と旧大陸との亀裂の修復に向け、一定の成果を挙げたと言える。

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