米中枢同時多発テロの数日後、首謀者とされるオサマ・ビン・ラディンの在米の親戚一行十一人を乗せたチャーター機がボストンを発ってサウジアラビアに向かった。バンダル駐米サウジ大使によると、米国には計二十四人のビン・ラディン一族が住んでいた。結局、全員が米国を離れ、帰国した。 テロとは無関係の他の一族は、いらぬとばっちりで難を受けるのを避けるため、急遽離米したと思われた。オサマはビン・ラディン一族の“ブラックシープ”(はみ出し者)と言われてきた。ブッシュ政権も半公式的にそうした見方をとっていた。 だがここにきて、実はブッシュ政権は、ブッシュ・ファミリーとビン・ラディン一族の関係をめぐり、知られたくない事実を隠そうとしているのではないか、との疑惑が指摘され始めた。
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