デフレ懸念が高まる中、唯一残された景気の頼みの綱を、もう頼りにできないというジレンマ……[ニューヨーク発]一九九〇年代後半以降、うなぎ上りだったニューヨーク・マンハッタン地区の住宅価格が値下がりし始めた。大手不動産会社ダグラス・エリマンによると、同地区にあるアパートメント(日本のマンションに相当)の今年一―三月期の平均販売価格は七十七万九千百十二ドル(約九千二百万円)と前期比で三・七%下落した。九六年から六年連続で値上がりし、二〇〇一年には九五年当時の二・一倍の八十四万九千七百六十三ドルまで高騰。だが、昨年は前年比五・七%下落と七年ぶりの値下がりに転じている。
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