「重油」から「LNG」船舶燃料の転換は油価にどう影響するか

執筆者:岩瀬昇 2018年9月6日
温暖化問題より、硫黄分による人体影響の問題から規制されるというが(FTサイトより)

 

 2年ほど前に確か『日本経済新聞』の論説委員のどなたかが解説していたが、長期的な原油価格は、天然ガスなど他のエネルギー価格と熱量換算で等価となるのでは、という考え方がある。理論的には正しいのかもしれない。だが、読者の皆さんが使用しているガソリン車が、安いからといってすぐに天然ガスに燃料転換することはできない、というのが現実だ。それぞれの燃料の持つ物理的特性と関連インフラの存在の有無が、価格のみを理由とする燃料転換を難しいものにしている。

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執筆者プロフィール
岩瀬昇 1948年、埼玉県生まれ。エネルギーアナリスト。浦和高校、東京大学法学部卒業。71年三井物産入社、2002年三井石油開発に出向、10年常務執行役員、12年顧問。三井物産入社以来、香港、台北、2度のロンドン、ニューヨーク、テヘラン、バンコクの延べ21年間にわたる海外勤務を含め、一貫してエネルギー関連業務に従事。14年6月に三井石油開発退職後は、新興国・エネルギー関連の勉強会「金曜懇話会」代表世話人として、後進の育成、講演・執筆活動を続けている。著書に『石油の「埋蔵量」は誰が決めるのか?  エネルギー情報学入門』(文春新書) 、『日本軍はなぜ満洲大油田を発見できなかったのか』 (同)、『原油暴落の謎を解く』(同)、最新刊に『超エネルギー地政学 アメリカ・ロシア・中東編』(エネルギーフォーラム)がある。
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