
苦しい「言い逃れ」が目立った黒田総裁(C)時事
景気の減速懸念が強まっている中、日本銀行の金融政策が“手詰まり状態”に陥っている。黒田東彦総裁は、4月24、25日の金融政策決定会合で、政策金利のフォワードガイダンス(先行き指針)の明確化を行ったが、これは“リップサービス”であり、金融政策を強化するものではない。
小手先の手段
米中の貿易戦争の激化が、景気に暗い影を落としている。日銀の「全国企業短期経済観測調査(短観)」3月調査では、指標となる大企業製造業の業況判断が2四半期ぶりに悪化した。

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