迫る「執権10年」:「総書記の分身・金与正」が担う「先南後米」ミッション
金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記は、1月の党大会で「今後も強対強、善対善の原則で米国に相対する」と言明した。崔善姫(チェ・ソンヒ)第1外務次官も3月の談話で、ジョー・バイデン米政権が2月中旬から接触を働き掛けてきたことを認めながらも、「時間稼ぎに応じる必要はない。接触の試みは無視する」と対話を一蹴していた。
ところが6月の党中央委員会第8期第3回総会で、金党総書記は対米関係について、対話と対決の両にらみの姿勢を示した。
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