「平和構築」最前線を考える
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ミアシャイマー「攻撃的リアリズム」の読み方――ウクライナ侵攻「代理戦争論」「陰謀論」の根本的誤り(下)
*『ミアシャイマー「攻撃的リアリズム」の読み方――ウクライナ侵攻「代理戦争論」「陰謀論」の根本的誤り』(上)は、こちらからお読みいただけます。
前稿では、ミアシャイマーがアメリカ外交政策に批判を向ける際のロジックを見たが、それを妥当とするかは、読者が「攻撃的リアリズム」の世界観を受け入れるかに依るだろう。
私見では、ミアシャイマーの洞察の基本的な部分は、間違っていない。ウクライナのNATO加盟の可能性が、今回のロシア・ウクライナ戦争の構造的要因となっていることを否定するのは難しい。なんといっても、戦争を開始したウラジーミル・プーチン露大統領自身が、そのように説明している。
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