実に13年ぶり館長交代、文科省“大物”次官OBが座り続けた東京国立博物館という“目立たなくても上等な椅子”
PERSONALS【人事情報】

独立行政法人の傘下組織には政治的監視の目が届きにくいという問題がある(写真は東京国立博物館)
「在任期間が長すぎた」「居座りにしか見えなかった」と、文部科学省の幹部OBが次官経験者の名を挙げて批判した。その矛先が向けられたのは、6月15日付で東京国立博物館長を降りた銭谷眞美氏(73歳/1973年文部省入省)だ。同氏は文科省の事務次官を務めた後、13年近く館長に居座り続けた。
同博物館は「東博(トーハク)」の愛称で親しまれ、日本最古の歴史を持つ。銭谷氏は創立150年を迎えた今年を機に勇退したとみられているが、異常なのは、館長交代がマスコミなど、公に伝えられることなく進んだことだ。公式サイトの館長挨拶は後任の藤原誠前文科省次官(64/82年入省)の写真に変っているが、挨拶文の中身は銭谷氏時代とほぼ同じで、写真だけ取り替えようにも見える。

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