【フォーサイトノンフィクション】 なぜフェルメールの「真贋」は逆転したのか

執筆者:関亜矢子 2005年2月号

オークションにかけられたオランダの巨匠フェルメールの絵は、一度はニセモノとされたものだった。いかなるプロセスをたどって、その絵が高額で競り落とされることになったのか。気鋭のライターによるレポート。 十二億円あたりまでは、七人が競り合っていた。ロンドンのニューボンドストリート、かの有名なサザビーズのオークションだ。そこから先は二人の争いになった。ひとりはオランダの絵画ディーラー、ヌートマン氏。もうひとりは代理人を立てた謎の人物。言い値はおよそ二億円単位で跳ね上がっていく。二人以外は声を上げることができない。

カテゴリ: カルチャー
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