【インタビュー】水木しげる(漫画家) 「鬼太郎の水木さん」が伝える南方の最前線の話

執筆者:川上祥子 2005年8月号
カテゴリ: 文化・歴史

「南方には極彩色のオウムがたくさんいるんです。その日もオウムの家族がいてね。朝もやの海岸で歩哨に立っていた水木サンは、その様子があんまりきれいだから望遠鏡で見とれていたんです。そしたら、背後でパチパチという音がして、私以外、小隊十名は全滅しました」 水木しげるさんは、太平洋戦争中の一九四三年、二十一歳で南方の激戦地として知られるラバウル(現パプアニューギニア領ニューブリテン島)に二等兵として送られた。「戦争には内地と外地があります。外地でも野戦という敵と直に接触する前線が、一番運の悪い兵隊が行くところです。水木サンはそこにいました。とにかくぼやぼやしてると食えない、ぼやぼやしてると死んでしまう、それが最前線です」

カテゴリ: 文化・歴史
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池内恵の中東通信

池内恵(いけうちさとし 東京大学教授)が、中東情勢とイスラーム教やその思想について日々少しずつ解説します。

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