前々回と前回の記事で、生物学的な根拠、そして、実際の結婚前の男女の自由恋愛に関する調査などから、人間の配偶システムは、法規制が何もない状況で自由になれば、緩やかな一夫多妻制になるということを示した。
しかし、日本をはじめ、現代の先進国では、様々な文化的制約、法規制等で一夫一妻制を善とする社会規範ができている。そして、その理由を以下のように述べた。
「要するに、結婚制度とは、男性の下の5割‐7割程度のための法制度なのである。民主主義というのはひとり一票である、自由な恋愛市場(緩やかな一夫多妻制)では苦戦する男性が多数なので、先進国では一夫一妻制を強制する結婚制度が支持されるのもなんら不思議ではない」
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