シャープが解決を迫られる「二つの後継問題」

執筆者: 2006年8月号
カテゴリ: 経済・ビジネス

 液晶テレビ「AQUOS(アクオス)」で快進撃を続けるシャープが株主総会を開いたのは六月二十二日のこと。大阪市阿倍野区にある本社には千二百人を超す株主が押し寄せ、第二会場も設けるほどの盛況ぶりだった。 シャープは三期連続で最高益を更新し、株主への利益還元策として増配を実施したばかり。にもかかわらず、株主の口からは満足の声よりも厳しい注文が相次いだ。その多くが「液晶だのみ」のシャープの事業構造についてだった。 二〇〇六年三月期の売上高は二兆七千九百七十一億円、営業利益は千六百三十七億円。このうち、液晶テレビが主力の「AV・通信機器部門」と他社にも部品として供給する「液晶パネル部門」の営業利益の合計(千三十九億円)が占める割合は六三・五%に達している。わずか四年で一七ポイント強も上昇しているのだ。

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池内恵の中東通信

池内恵(いけうちさとし 東京大学教授)が、中東情勢とイスラーム教やその思想について日々少しずつ解説します。

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