状況はイラク開戦前夜によく似ている。しかしイランに対するブッシュ政権のアプローチは、さすがに対イラクとはかなり違う。[ワシントン発]この数カ月、アメリカとイランの関係が緊張の度を増すにつれて、ワシントンは既視感に包まれている。ブッシュ政権は「悪の枢軸」の一角が秘密裏に核兵器を開発していると非難、大統領は一般教書演説でシーア派過激グループが「イランの指示で動いている」と主張、ペルシャ湾周辺には米軍が増派された。二〇〇三年のイラク攻撃前夜と、状況は不気味なほど似ている。 だからこそ、政治家や評論家、メディアの多くが、あの時と同じようにブッシュ政権の誘導にひっかかるものかと警戒しているのだ。
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