インテリジェンス・ナウ

横山ノック氏も一役買った? 北朝鮮とクリントン政権の「関係」

執筆者:春名幹男 2007年6月号
エリア: 北米 アジア

 このほど死去した横山ノック前大阪府知事。ドタバタ悲喜劇ばかりの人生かと思いきや、実は、米情報機関が注目した裏の行動があった。 一九九六年八月シカゴで開かれた米民主党大会に「横山ノック知事が出席する」という情報を、米中央情報局(CIA)が、日本側のカウンターパートに問い合わせてきたことがあった。結局その時は彼の訪米は実現せず、日米の情報機関が監視に動くことはなかった。この民主党大会は、クリントン大統領を大統領候補に難なく再指名した。 ではなぜ、米情報機関は横山ノック氏の訪米に注目したのか。「アーカンソー州知事時代以来のクリントン前米大統領との関係に秘密がある」と在京国際情報筋は言う。

カテゴリ: 経済・ビジネス
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執筆者プロフィール
春名幹男(はるなみきお) 1946年京都市生れ。国際アナリスト、NPO法人インテリジェンス研究所理事。大阪外国語大学(現大阪大学)ドイツ語学科卒。共同通信社に入社し、大阪社会部、本社外信部、ニューヨーク支局、ワシントン支局を経て93年ワシントン支局長。2004年特別編集委員。07年退社。名古屋大学大学院教授、早稲田大学客員教授を歴任。95年ボーン・上田記念国際記者賞、04年日本記者クラブ賞受賞。著書に『核地政学入門』(日刊工業新聞社)、『ヒバクシャ・イン・USA』(岩波新書)、『スクリュー音が消えた』(新潮社)、『秘密のファイル』(新潮文庫)、『米中冷戦と日本』(PHP)、『仮面の日米同盟』(文春新書)などがある。
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