インドネシア人研修生「不法再入国」の真因

執筆者:出井康博 2007年9月号
エリア: アジア

 インドネシア・ロンボク島出身のアデ君(仮名・二八)は、東京都内にある大型車の修理工場で働いている。二〇〇四年に外国人研修・技能実習制度(以下、研修制度)で来日。三年の研修期間を終え、今秋に故郷へと帰国する。今の悩みは、帰国後の生活だ。 日本で覚えた仕事はロンボク島にはない。帰国後、他の研修生と一緒に現地日系企業の面接を受けるつもりだが、職を得られるのは十人に一人以下。日本での研修内容よりも語学力が求められる面接で、日本語検定三級レベルのアデ君が採用される見込みは低い。「日本に来たことは後悔していません。でも、研修は考えていたものとは全然違った」

カテゴリ: 政治
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執筆者プロフィール
出井康博 1965年、岡山県生れ。ジャーナリスト。早稲田大学政治経済学部卒。英字紙『日経ウィークリー』記者、米国黒人問題専門のシンクタンク「政治経済研究ジョイント・センター」(ワシントンDC)を経てフリーに。著書に、本サイト連載を大幅加筆した『ルポ ニッポン絶望工場」(講談社+α新書)、『長寿大国の虚構 外国人介護士の現場を追う』(新潮社)、『松下政経塾とは何か』(新潮新書)など。最新刊は『移民クライシス 偽装留学生、奴隷労働の最前線』(角川新書)
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