「全方位外交」を展開するトルコの思惑

執筆者:吉岡良 2010年1月号
カテゴリ: 国際
エリア: ヨーロッパ 中東

核問題を抱えるイランとの「蜜月」に注目が集まりがちだが、ターゲットはイスラム世界だけではない。本当の狙いは何なのか。[エルサレム発]「新オスマン主義」。トルコのエルドアン政権が進める最近の外交政策について、識者たちはそう評する。一二九九年から六世紀以上にわたってイスラム世界を中心に広大な版図を誇ったオスマン・トルコ帝国時代の権勢を髣髴とさせる積極的な攻勢により、再び中東地域での覇権拡大を目指しているのではないかとの見方だ。 トルコはイラン、イラク、シリアの中東三カ国に隣接するが、中でも目につくのはイランへの接近である。両国の関係は、ここ三十年間で最も良好と言える。

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池内恵の中東通信

池内恵(いけうちさとし 東京大学教授)が、中東情勢とイスラーム教やその思想について日々少しずつ解説します。

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