農水省の農業土木部門の予算を半減させ、戸別所得補償制度で農協の“財布”も痛打。小沢氏はとことん自民党のパートナーを叩く。「本当に恐ろしいことをする人だ」 この日、農林水産省の官僚から何度同じセリフを聞いただろうか。興味深いことに、誰も主語は言わない。お互いに言わなくても分かるということ以上に、その名を口にすることすらためらわれるような恐怖心が彼らを支配していた。 昨年十二月十六日、民主党は小沢一郎幹事長主導の下「国民の声を集めた」という重点要望を鳩山由紀夫首相に提出した。国民に約束したマニフェストの実行か財政規律の維持かで悩む首相に対し、小沢氏が優先すべき政策を示したと受け止められたが、その中には次のような項目が盛り込まれていた。
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