「ゆとり教育」の時代、学校の本分とは何なのか――。「学びの遅い子をクラスの『お客さん』にしてはならない」と、教育現場の「やさしい事なかれ主義」を排した校長の学校改革哲学。「学力保証」――黒松小学校はこれを看板に掲げ、習熟度別編成(算数のみ)を行なっている公立小学校だ。子どもを成績順に区分する「差別的」編成との考え方から、習熟度別編成は長い間タブー視されてきた。しかし、学力低下が危惧される昨今、能力別編成こそが子どもを救う道だとの考え方もあり、じわじわと広がりつつある。文部科学省によれば、全国の小学校の半分近くが何らかの形で取り入れているという。その実態はどうなのか、仙台に見に行ってきた。
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