総額五百億ドルにのぼるアメリカの「ダイエット産業」。でも、何をどう食べれば健康的なのかは、結局誰にもわからない……。[ワシントン発]食べ物、すばらしき食べ物。巨大ハンバーガーに超特大フライドポテト、三十センチもあるホットドッグ、クリームソーダ。巨大ピザに、溶かしバターをたっぷりかけた一抱えもあるポップコーン。もうおわかりだろう。アメリカ人は根っから、食べることが好きなのだ。食べて、食べて、食べまくる。 過去四、五十年の間に、こうした食べ物の選択肢と摂取量は想像を絶する勢いで増え続け、それとともにアメリカ人の胴回りも大きくなる一方だ。今や三人に一人は「肥満」に分類される。通りをちょっと歩けば、この統計が事実であることを実感できるはずだ。
この続きは会員登録をすると読むことができます。
「フォーサイト」は、月額800円のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。
フォーサイト会員の方はここからログイン