「イラクの年」となった昨年、国連は米英両国のイラク攻撃を阻止できず、権威が大きく揺らいだ。ブッシュ米政権は「国連の無力」を強調し、有志連合による新しい国際秩序を模索。ノーベル平和賞を受賞したアナン事務総長にとっては屈辱の1年だった。米政府にも、アナン氏は仏独露寄りとの不満がある。双方の冷たい関係は2006年の事務総長退任まで続きそうだ。 アナン事務総長が膝を負傷し、病院で医師の診断を仰いだ。「ひざまずいている時間が長いからこうなるのです。一体何をしていたんですか」「11月の米大統領選でブッシュ大統領が落選するよう祈っていたので……」
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