インドと組んだ「対中封じ込め」を模索するアメリカ、警戒する中国。陸続と台頭する新興成長国家の存在感が世界の「力の論理」を根底から変える。果てしなく続く国家経営競争の時代は、もう、とっくに始まっている。 ブッシュ米大統領の訪問に抗議して、三日、カラチ、ラワルピンディ、イスラマバードなど各地で激しい反米デモが起きた。パキスタン当局は、厳戒態勢を敷いている――。 三月上旬に行なわれたブッシュ大統領のアフガニスタン、インド、パキスタン歴訪。中国共産党機関紙『人民日報』の日本語ネット版は、朝日新聞のネット版に載った反米デモの記事だけを紹介する。妙に素っ気ない扱いから、逆に米印接近への警戒感が透けて見える。

カテゴリ: 経済・ビジネス
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