総統選挙を来年に控えた台湾で、最大野党・国民党の副総統候補に地元の食品最大手、統一企業の最高経営責任者(CEO)である林蒼生・同社総裁が急浮上している。六月二十四日の全国代表大会(党大会)で公認候補に選出されるかどうかが、地元政財界の関心の的だ。 国民党は五月初め、馬英九前主席を総統候補に内定。馬氏は自身に次ぐ党内実力者である王金平立法院長(国会議長)に副総統候補を打診してきたが、馬氏とそりが合わない王院長は同月三十一日に断った。その翌日、地元有力紙で最も国民党寄りの聯合報が一面トップで「党中央は林総裁を推薦」と報じた。
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