「ケータイが命」の学生や、ディズニー好きの女性を引き寄せろ――利益率など無視してシェア拡大に走る戦略の当否は……。 ソフトバンクモバイルの勢いが止まらない。参入前に「端末、基地局、販売網の充実」という目標を掲げていたが、それにメドがついたいま、次の課題として料金とコンテンツでの差別化を進める。小規模企業のメリットを生かし、採算度外視の低価格攻勢でライバルを引き離す。さらに、追い風になっているのは総務省の携帯電話市場自由化政策。同省は業界活性化のために、新規参入を促す政策を次々と打ち出しているが、チャレンジャーであるソフトバンクには有利に働く。業界春の商戦に向けて、台風の目となっている。
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