エールフランス―KLM航空によるイタリアのアリタリア航空の買収交渉が決裂した。アリタリア経営陣が三月中旬にエールフランス側からの総額七億五千万ユーロ(約千二百億円)の買収提案を受け入れたにもかかわらず、労組が二千百人の人員削減や貨物部門売却などを柱とした再建案に反対したためだ。アリタリアのプラート会長は「この呪われた会社はエクソシスト(悪魔払い)にしか救済できない」と言い捨てて、辞任した。 慌てたアリタリア側は再交渉を求めたが、エールフランスのスピネッタ会長は「話がまとまるかは労組と会社次第」と買収提案を変えない姿勢を示した。
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