ジンバブエの独裁者ムガベ大統領の右腕、フランシス・ネマ環境・観光相に対する米国入国ビザが、中国の口添えで発給された。EU(欧州連合)は二〇〇〇年からネマを入国拒否対象者に指定しており、アメリカも入国拒否リストに載せてきた。 その米国入国が問題になったのは、五月半ば、ニューヨーク国連本部での「持続可能な開発委員会(CSD)」会議に絡んでのこと。ネマは昨年五月にCSD議長に任命されており、アフリカ諸国は、ネマが会議に出席できるようビザの発給を求めたが、アメリカは拒否。英仏も、アメリカのビザ発給拒否を支持してきた。

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