ベネズエラのチャベス政権など、中南米の反米左派政権との結びつきを強めるロシアが、今度はキューバでプレゼンスを強化する動きを見せている。 キューバの首都ハバナの外交筋によると、ロシアは二〇〇一年までハバナ近郊のルルデスに保有していたレーダー基地について、最近、使用を再開したいとの意向をキューバ政府に伝え、原則的同意を得た模様だ。 このレーダー基地は、当時ロシア軍が海外に持っていた信号傍受施設としては最大級のもので、一時は千五百人ものロシア人技術者、ロシア軍将校が勤務し、電子監視システムによって、米国内および米欧間の通信を傍受していたといわれる。
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