「人手不足」と外国人 (42)

見込み外れ「特定技能外国人」なぜ増えないか「ベトナム人若者」の肉声

執筆者:出井康博 2019年12月25日
エリア: アジア
香川県観音寺市の農場で働くインドネシア国籍の技能実習生たち(C)AFP=時事
 

 今年4月に新設された在留資格「特定技能」による外国人労働者の受け入れが進んでいない。法務省出入国在留管理庁の発表では、創設から半年後の9月末時点で、資格を得て日本で働いている外国人はわずか219人に留まっている。『朝日新聞』(2019年12月17日朝刊)によれば、12月13日時点で資格取得者は1732人まで増えたようだが、それでも数は多くない。政府は当初の5年間で最大34万5000人、今年度だけでも4万7550人の受け入れを見込んでいた。

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執筆者プロフィール
出井康博(いでいやすひろ) 1965年、岡山県生れ。ジャーナリスト。早稲田大学政治経済学部卒。英字紙『日経ウィークリー』記者、米国黒人問題専門のシンクタンク「政治経済研究ジョイント・センター」(ワシントンDC)を経てフリーに。著書に、本サイト連載を大幅加筆した『ルポ ニッポン絶望工場」(講談社+α新書)、『長寿大国の虚構 外国人介護士の現場を追う』(新潮社)、『松下政経塾とは何か』(新潮新書)など。最新刊は『移民クライシス 偽装留学生、奴隷労働の最前線』(角川新書)
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