【香港特別対談】(上)「飲茶文化」に通底する「リーダー不在」の香港デモ

ジャーナリスト野嶋剛×立教大学・倉田徹教授

執筆者:野嶋剛
執筆者:倉田徹
2019年12月27日
カテゴリ: 政治 社会
エリア: アジア
香港・台湾を見てきた両氏が語る香港危機の深層とは――。 (撮影:平野光良)

 

 2019年4月に香港の立法会に「逃亡犯条例」の改正案が提出された時、誰がこれほどの事態を予測できただろうか。

 6月に100万人規模に膨れ上がった「香港デモ」は「改正案撤回」「大学籠城」「区議選での圧勝」といういくつかの段階を経て、小休止に至っている。2020年9月には中央議会に相当する立法会の選挙が予定されており、正念場はこれからとの見方もできるという。

 中国にとっても世界にとっても想定外だったに違いない「香港デモ」は一体どのようにして始まり、なぜここまで大きな国際問題に発展したのか。これからどう波及していくのか。

カテゴリ: 政治 社会
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執筆者プロフィール
野嶋剛 1968年生れ。ジャーナリスト。上智大学新聞学科卒。大学在学中に香港中文大学に留学。92年朝日新聞社入社後、佐賀支局、中国・アモイ大学留学、西部社会部を経て、シンガポール支局長や台北支局長として中国や台湾、アジア関連の報道に携わる。2016年4月からフリーに。著書に『イラク戦争従軍記』(朝日新聞社)、『ふたつの故宮博物院』(新潮選書)、『謎の名画・清明上河図』(勉誠出版)、『銀輪の巨人ジャイアント』(東洋経済新報社)、『ラスト・バタリオン 蒋介石と日本軍人たち』(講談社)、『認識・TAIWAN・電影 映画で知る台湾』(明石書店)、『台湾とは何か』(ちくま新書)、『タイワニーズ 故郷喪失者の物語』(小学館)、『なぜ台湾は新型コロナウイルスを防げたのか』(扶桑社新書)など。訳書に『チャイニーズ・ライフ』(明石書店)。最新刊は『香港とは何か』(ちくま新書)。公式HPは https://nojimatsuyoshi.com
執筆者プロフィール
倉田徹 立教大学法学部政治学科教授。専門は現代中国・香港政治。1975年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士後期課程修了、博士(学術)。香港日本国総領事館専門調査員、日本学術振興会特別研究員、金沢大学人間社会学域国際学類准教授を経て、2013年から現職。 主な著書にサントリー学芸賞を受賞した『中国返還後の香港――「小さな冷戦」と一国二制度の展開』(名古屋大学出版会、2009年)、『香港 中国と向き合う自由都市』 (共著、岩波書店、2015年)、『香港の過去・現在・未来 東アジアのフロンティア』(勉誠出版、2019年)、『香港雨傘運動と市民的不服従 「一国二制度」のゆくえ』(社会評論社、2019年)、『香港危機の深層 「逃亡犯条例」改正問題と「一国二制度」のゆくえ』(東京外国語大学出版会、2019年)。
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