米イラン「軍事衝突」苦悩する「EU」ほくそ笑む「プーチン」

執筆者:熊谷徹 2020年1月8日
1月7日、イラン南東部ケルマンでは、ソレイマニ司令官のひつぎの周りに多くの人々が集まった。彼らの悲しみと怒りは、どこに向かうのか (C)EPA=時事

 

 1月3日にイラン革命防衛隊「アル・コッズ旅団」司令官カセム・ソレイマニ少将が、米軍のドローンで殺害された事件は、世界に衝撃を与えた。EU(欧州連合)諸国は米国とイランに対し軍事衝突の回避を求めている。だが1月8日にはイランがイラク国内の米軍基地をミサイルで攻撃し、軍事衝突の危険が日に日に高まっている。

「どちらにも与せず」

 EUのソレイマニ少将殺害事件への反応には、イランだけではなく米国に対しても、一定の距離を置いていることが感じられる。イランはここ数カ月、イラク駐留米軍基地への攻撃や、サウジアラビアの製油所に対する攻撃など挑発行為を繰り返してきた。

カテゴリ: 軍事・防衛 政治
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執筆者プロフィール
熊谷徹 1959(昭和34)年東京都生まれ。ドイツ在住ジャーナリスト。早稲田大学政経学部卒業後、NHKに入局。ワシントン特派員を経て1990年、フリーに。以来ドイツから欧州の政治、経済、安全保障問題を中心に取材を行う。『5時に帰るドイツ人、5時から頑張る日本人』(SB新書)、『イスラエルがすごい マネーを呼ぶイノベーション大国』(新潮新書)、『ドイツ人はなぜ年290万円でも生活が「豊か」なのか』(青春出版社)など著書多数。3月に『欧州分裂クライシス ポピュリズム革命はどこへ向かうか 』(NHK出版新書)を上梓した。
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