入国制限・都市封鎖への「出口戦略」は
2020年3月26日 10:47
全世界的に、外国人の入国拒否・自国民の旅行制限と帰国者の隔離、社会的隔離、都市封鎖が進む。グローバル化が急停止している。サウジアラビアなどペルシア湾岸の産油国も次々と国境を閉じた。最初はペルシア湾対岸で感染爆発が著しいイランとの国境を閉じたのを手始めに、メ…
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2023年の「10・7」の直後からのイスラエルのガザ攻撃の戦争目的が何であるかは、議論になってきた。表向きの「人質の奪還、ハマースの殲滅」といった短期的目標がイスラエルの軍事的及び政治的な目標の全貌を表していないことは明らかである。 3月にイスラエル紙『ハアレツ』…
11月末から12月に不意に進んだ、シリア北西部・トルコとの国境地帯を地盤としていた「シャーム解放機構(HTS)」の急速な伸長とアレッポそして首都ダマスカス掌握によるシリア内戦のひとまずの終結と、その後のシリアを中心とした地域大国の動きに注視しているが、なかなか包…
「中東通信」の更新に大きく間が開く状況が続いている。最大の原因は、ROLES(創発戦略研究オープンラボ)を2020年に職場の研究室のプロジェクトとして発足させて以来、2023年の大幅拡大を経て、企画運営作業に忙殺されていることである。下記ウェブサイトに掲載されている、…
ガザ紛争の引き金となったハマースによる対イスラエル越境攻撃の「10月7日」から、1年が経った。事態はどこまで進んだのか。 昨年10月2日に『Foreign Affairs』に発表されていたサリバン米国家安全保障問題担当大統領補佐官による論稿「アメリカのパワーの諸源泉(The Source…
10月7日以降のガザ紛争の展開によって、パレスチナ問題が「イスラエル問題」に転化した、と昨日掲載のこの欄に記した。 それと同時に、イスラエルの内政・外交があまりにも米国の内政・外交と直結しているため、ガザ紛争の帰趨に影響を及ぼす要因が、結局のところ「米・イス…
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