“菅義偉流”新自由主義の結晶、ふるさと納税が最高額に

IN-DEPTH【ニュースの深層】

2021年8月27日
タグ: 菅義偉 日本
エリア: その他
菅首相の“新自由主義”は竹中平蔵氏の影響が色濃い(2006年、新旧総務相の引継ぎ) ⓒ時事
総務相時代の菅氏の肝煎りで導入された「ふるさと納税」は、都市部と地方の対立を煽り、高額所得者優遇にもつながりかねない。この「勝者なき財源の争奪戦」を「都会も地方もともに発展できる仕組み」と言い換えてみせる“噛み合わなさ”の根幹にあるのは、「俺は努力して競争に勝ってきた」という菅氏の強烈な自負だろう。

 ふるさと納税で全国の自治体に寄付された総額が昨年度、過去最高の6725億円となった。総務省が今年7月末に公表したもので、前年度の1.4倍とこれまでの最高額を1600億円近くも上回る金額だ。新型コロナウイルス下の「巣ごもり需要」が増え、昨年の利用者数は前年比で100万人以上増えて552万人となった。

 ふるさと納税を巡っては、返礼品による自治体間の競争が過熱したため、返礼品の調達額を寄付額の3割までと規制した新制度が導入された。これに伴って2019年度分の寄付総額は減少していたが、昨年はコロナ禍もあり再度増加に転じた。インターネットで返礼品を選び受け取ることができるウェブサイトの隆盛も需要を喚起したとみられている。

カテゴリ: 政治
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