ロシアのウクライナ侵略はどのように終わるのか:交渉による和平合意か、プーチンの侵略の継続か(上)
武器があるから戦争が起きるわけではない。武器を持つ政治指導者が、戦争を始める。ウラジーミル・プーチン大統領によるウクライナ侵略は、そのことを世界にまざまざと見せつけた。
ロシアは2021年前半からウクライナ国境に大規模な部隊を集結させ、ウクライナへの軍事的威圧を続けた。昨年12月にはNATO(北大西洋条約機構)がウクライナを含め、これ以上、拡大しないよう求める合意案を米国およびNATOに送り付け、1月にも米国、NATOおよびEU(欧州連合)に対し書面で再度、要求を突きつけた。緊張が高まる中、イェンス・ストルテンベルグNATO事務総長はロシアに対し、ウクライナへの更なる侵略は「高い代償を伴う」と警告を続けた。その呼びかけにもかかわらず、プーチン大統領は2月24日にウクライナへの軍事侵攻に踏み切った。
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