ついに起きてしまった。何週間もかけて徐々に戦力を増強してきたロシア軍は、2月21日、ウラジーミル・プーチン大統領がドネツク州とルガンスク州の親ロシア派支配地域の独立を一方的に承認した後、ウクライナに侵攻した。ロシア政府は「大量虐殺」や「ファシスト」、「平和維持軍」などの言葉に、まるでジョージ・オーウェルの『1984』のように本来とは逆の意味を持たせている。19万人のロシア軍に囲まれたウクライナが、ドンバスへの大規模な攻撃とロシアへの侵攻を計画しているというプーチンの口実は、あまりにも見え透いており、馬鹿げている。
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