
ウクライナ東部クラマトルスクの鉄道駅近くで、ミサイル攻撃を受け焼け焦げた車(C)AFP=時事
精密誘導兵器による市民も含めた戦略爆撃
高橋 ロシアの空爆について議論しましょう。
初動の空爆のターゲットがすごく分散されていたという点は、私も同感です。たとえば私たちが中国の戦い方を考える時の基本的な発想は、ミサイルがまず飛行場とレーダーに飛んできて、日米の航空戦力を破壊し尽くすだろうと。その上で爆撃機による空爆が始まるのだろうと想定しています。ロシアも同じような作戦をするのかと思っていました。ところが、ウクライナ戦争の開戦時は、都市攻撃と軍事目標攻撃が分散された形で、どちらも効果は中途半端だったように見える。

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