【特別対談】篠田英朗×千々和泰明
ロシア・ウクライナ戦争「終結のシナリオ」と新しい「安全保障体制」構築の道筋(下)

プーチン(左)ゼレンスキー(右)両大統領がサインに臨める和平合意はどのようなものになるのか (C)AFP=時事
篠田英朗:私は開戦時から、軍事専門家はウクライナの敗北は不可避だと言い、歴史家はロシアの敗北は不可避だと言っているが、双方が正しいように見える、と言ってきています。
歴史的には“ロシアの敗北は不可避”
侵攻当初から、軍事評論家の見立ては“ウクライナの敗北は不可避”です。ウクライナが戦場で局地的な成果を出した、持ち直したと言っても、総合的な国力と大量破壊兵器の存在を考えれば、ウクライナは決定的な勝利の手段を欠いている。

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