【Explainer】オリンピックの最新種目「ブレイキン」でジャッジは何を見るか

2024年8月11日
カテゴリ: スポーツ
「B-Boy Kuzya」としても知られるウクライナのブレイキンアスリート、オレグ・クズニェツォフ。[ポーランド・ワルシャワで行われた練習で=2024年6月21日](C)REUTERS/Kuba Stezycki
金メダルが期待された日本代表、半井(なからい)重幸(ダンサー名:SHIGEKIIX)選手は3位決定戦で敗れ、メダルを逃した。「ジャッジの基準がわからない」との声も上がっているが、「そもそもブレイキンとは?」とジャッジの基準をコンパクトにまとめて紹介する。

[パリ発/ロイター]パリ五輪唯一の新競技であるブレイキンは、2028年ロス五輪の正式競技からは除外されることが決まっている。2032ブリスベン大会でも採用される可能性は低い。

 だが、若年層へのアピールを強化するという国際オリンピック委員会(IOC)の方針に沿ったパリ2024大会組織委員会の狙いは、ひとまず成功だったと言えそうだ。

 ブレイキンは1970年代、ニューヨークのブロンクスで開かれていたブロックパーティー(通りなどで行われる野外パーティ)で誕生した。通称「ブレイクダンス」として知られるこのダンスは、ヒップホップ音楽のリズムに乗せたアクロバティックな動きと都会的なダンスが融合したものである。

 以下は、審査員が何を評価するのかを解説するガイドだ。

 ブレイキンの主な要素とは?

 ブレイキンは以下の3つの要素から構成される:

▼トップロックーーこれは立った状態で行う動きを指し、スタイリッシュな手の動きとスムーズな足さばきの組み合わせが特徴だ。

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