姿は「巨大なナマケモノ」 モンゴルで発見された二本指のヘンな新種恐竜

2025年4月13日
タグ: 野生生物
デュオニクス・ツクトバアタリを再現したイメージ画。姿は羽毛に覆われた巨大なナマケモノのよう (C)Masato Hattori/Handout via REUTERS
2012年、モンゴルのゴビ砂漠で、水道管の工事中に奇妙な恐竜の化石が発見された。手には指が2本しかなく、鋭いかぎ爪の形をしている。この化石は、珍しい体型で知られる「テリジノサウルス類」の恐竜の中でも特に変わった新種であることが、3月に発表された論文で明らかになった。

[ロイター]恐竜はデュオニクス・ツクトバアタリ(Duonychus tsogtbaatari)と命名され、約9000万〜9500万年前の白亜紀に生息していたことが分かっている。大きさは全長3メートル、体重は260キログラムほど。長さ約30センチに及ぶ爪を持つ。  

 デュオニクスは、テリジノサウルス類のなかでは中くらいの大きさの種だ。有名な肉食恐竜のティラノサウルスやスピノサウルスと同じ獣脚類に属するが、テリジノサウルス類は主に草食だったと考えられている。

 テリジノサウルス類はアジアから北米にかけて生息していた。

カテゴリ: 医療・サイエンス
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