ソニーがサムスンを追撃 家電、通信、金融で日本企業が本格進出

執筆者:山田剛 2009年12月号
エリア: アジア

 日本企業によるインド・ビジネスが規模、業種ともに拡大し始めた。これまではスズキやデンソーなど自動車関連メーカーが対印投資の中心だったが、韓国勢に後れを取っていた家電メーカーをはじめ、エネルギー、通信、金融など多彩な企業が相次ぎインドでの事業をスタート、強化している。 ソニーは二〇〇八年度、液晶テレビの出荷を前年比約四倍に増やし、シェア二九%で首位の韓国・サムスンと約三ポイント差に肉迫。所得の増加で、割高だが高品質の日本製家電がインドでも売れることを実証した。ノートパソコンでも来年度にシェア二〇%の大台を目指す。

カテゴリ: 経済・ビジネス
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執筆者プロフィール
山田剛(やまだごう) 日本経済研究センター主任研究員。1963年生れ。日本経済新聞社入社後、国際部、商品部などを経て、97年にバーレーン支局長兼テヘラン支局長、2004年にニューデリー支局長。08年から現職。中東・イスラム世界やインド・南アジアの経済・政治を専門とする。著書に『知識ゼロからのインド経済入門』(幻冬舎)などがある。
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