乗組員全員が死亡したロシア潜水艦クルスクの事故原因は、米国本土を標的としたロシア海軍の新型ミサイル発射実験と関係があるという説が浮上してきた。 ワシントンの軍事専門家は、「ロシアが米国の国家ミサイル防衛(NMD)開発に対抗する新型特殊ミサイルの実験時に事故にあった可能性が高い」と分析する。この専門家は、北方艦隊所属のクルスクは太平洋艦隊と黒海艦隊まで参加した合同訓練中に事故にあったとみて、ロシア海軍は訓練前から、米国を牽制する情報を意図的に流していたため、米国などがロシアより先に潜水艦沈没を確認できたと指摘する。

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