韓国の国家情報院(前安全企画部)の徹底した統制下にある北朝鮮からの亡命者・黄長ヨプ元労働党書記が、インターネットを利用して金正日総書記を激しく批判するメッセージを世界に発信している。 黄長ヨプ元党書記は最近、「脱北者同志会」が提供するインターネットのホームページ(www.nkd.or.kr)を使い、「金正日総書記の独裁政権は、このまま改革や開放まで進んでいくような煙幕を張っているが、絶対主義的な個人独裁の放棄は決して出来ない」と金正日総書記を攻撃。「ご飯でも食べようと思って大韓民国にきたのではない」と銘打ったページで「(私は)四十年間、金正日党の独裁集団の上層部で仕事をしてきたので、彼らが今後どのように進んでいくのかを正確に知っている」「他の人をみな欺けても、私は欺かれない」などと辛辣な批判を繰り返している。

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