「情報」に強いジャーナリストや研究者はどんな媒体に注目し、何を判断基準とするのか? それを探るためフォーサイト執筆陣にアンケートをお願いしたところ、四十人の方々から示唆に富む回答をいただいた。 最も参考になるのは、やはり「情報の判断基準」だ。未来学者のアルビン・トフラー氏は、「誰が恩恵を受けるのか」を念頭に情報を吟味すると語っていたが、そういう意味で、何を基準にするのかを尋ねてみた。共通するのは、情報の表層ではなく「背景」を読む努力だ。「背後にある(国家あるいは筆者の)意図は何かを考える」というのは、森本敏拓殖大学教授。経済問題であっても、「根っこにあるのは政治的意図ではないか」を探るというのは、エコノミストのウィリアム・エンダール氏。「いったい誰の世界観(欧州か米国か、など)を反映したものか」を考えるのは、経済ジャーナリストのブルース・ストークス氏。
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