天津を北東アジアの金融センターとすべく、中国の直轄市のひとつ、天津市が大変身に動き始めた。 天津はこれまで、李瑞環・前全国政治協商会議主席の地盤としてライバルの江沢民党中央軍事委主席から陰に陽に圧力をかけられ、北京や上海に差をつけられていた。陣頭指揮をとるのは、朱鎔基前首相の右腕で前中国人民銀行(中央銀行)総裁として金融改革を進めた戴相龍市長(五九)だ。 天津再興の目玉は、得意分野を活かした金融センターへの変身。二〇〇四年八月には市政府と市社会科学院が共催し、「東北アジア政経協力セミナー」を準備、金融センター構想をぶち上げようとしている。
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