十年ほど前まで、コンピュータ業界が頻繁に受けていたクレームの一つが「用語」だった。カタカナばかりで理解できないというのである。たしかにフロッピーディスク、キーボードなどの一般的な用語だけでなく、インターネットが流行りはじめてからはウェブ、ブラウザー、クッキーなど特殊な用語も増えてきた。ADSL、HTTP、JPEGなどの略語にいたっては想像することすらできないというのである。 当時は「パソコンが使えないと仕事がなくなる」というような脅しめいた記事や書籍が出回り、焦った中高年が使いこなせないことの言い訳を探していた。普及の妨げになるかもしれないと反論を用意した。

「フォーサイト」は、月額800円のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。
フォーサイト会員の方はここからログイン