インテリジェンス・ナウ
ハッカニ・グループとの和戦両面作戦は胸突き八丁に
来年の米大統領選を前に、アフガニスタンでは「2014年までに戦闘任務を終える」という出口戦略を進めるオバマ米政権。開戦からちょうど10年たって、現在10万人規模のアフガン駐留米軍の段階的撤退も始まった。
しかし、オバマ政権のアフガン戦略には相当の無理がある。そもそも、反政府勢力タリバンのような勢力を相手に、掃討作戦を進めるのと同時に、和平交渉を進めるのは至難の業であるからだ。
しかも、交渉相手との接触は、パキスタンの情報機関、3軍統合情報総局(ISI)に頼んで設定してもらう、という綱渡りのような状況にあることが明るみに出た。

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