アメリカで露呈した新薬審査の「死角」

執筆者: 2005年2月号
カテゴリ: 国際
エリア: 北米

[ワシントン発]胃炎などが起きにくい新型の消炎鎮痛剤として米国を中心に人気が高まっていた「COX2阻害剤」に、心臓発作などのリスクを高める重大な副作用があることが発覚し、米医薬行政や医薬業界を揺るがす事件に発展している。 問題が表面化したのは、米医薬第二位のメルクが昨年九月末、主力製品であるCOX2阻害剤「バイオックス」に心筋梗塞などを引き起こすリスクがあるとして販売中止と製品回収を発表したのがきっかけだ。バイオックスは一九九九年の発売開始以来、米国内で二千万人もの患者に処方されたとされ、販売中止時点でも世界八十カ国で約二百万人が使用(日本では未承認)していた。

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池内恵の中東通信

池内恵(いけうちさとし 東京大学教授)が、中東情勢とイスラーム教やその思想について日々少しずつ解説します。

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