「総合電機」再生に挑む日立の苦闘

執筆者: 2005年3月号

自動車からエスカレーターまで、「電子デバイスを活かしたモノ作り」に懸ける日立。ただ、肝心の利益が上がらない。「もと日産自動車系列」の部品メーカーを、日立製作所が相次いで傘下に収めている。昨年十月には日立ユニシアオートモティブ(旧ユニシアジェックス)、トキコの二社を株式交換で吸収合併した。 日立ユニシアはエンジン周辺部品やステアリング部品の名門だ。またトキコはサスペンションやブレーキの大手。いずれも技術力はあるものの、日産の調達コスト引き下げや系列解体戦略の煽りを受けて、収益面では低迷していた企業だ。

カテゴリ: 経済・ビジネス
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