中国内の先物市場が急成長し、世界の先物市場への影響が強まっている。一九九〇年代に入って導入された中国の先物市場は当初、法制度が未整備なまま先物取引所が全国的に乱立し、不公正な取引など様々な問題が生じた。これに対し中国政府は九三年以降、取引所の整理に着手。五十以上あった先物取引所は、現在では大連商品交易所、上海期貨交易所、鄭州商品交易所の三カ所に統合された。数十あった上場商品の数も、大豆、大豆ミール、トウモロコシ(大連)、銅、アルミニウム、天然ゴム、燃料油(上海)、小麦、綿花(鄭州)の九商品に絞り込まれた。
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