中国ブームに草木もなびくアメリカでは、公立学校で中国語の授業が拡大。それを中国政府が積極的に後押しし……。 アメリカ人にとって“魅力あるアジアの国”は、もはや日本ではなく中国になってしまったのか。 米国内には中国製品があふれ、新聞やテレビの中国報道が圧倒的に増えている。とくに象徴的なのがモーニングショーで、看板キャスターが中国へ飛び、中国人デザイナーに取材して最新のファッション事情を伝えたかと思えば、二十秒で十四回も顔を変えるという京劇の主役にその秘訣を尋ね、はたまた中華料理の作り方を紹介したりしている。このようなたわいもない「中国レポート」を、アメリカ人は興奮して見ているのだ。
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